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「もう降りたい」が口ぐせだった僕が、それでも“管理職”を続ける3つの理由【実録】

「管理職、そろそろ降りたい」
そう思ったことがあるのは、あなただけではありません。

上には上の苦しみがある。
ミスは全部自分の責任、部下のケア、上司の圧、理不尽な板挟み…。

正直、辞めたくなる気持ちは痛いほど分かります。

でも私は今も、管理職を“あえて”続けています。
なぜか?それには明確な理由があります。

この記事では「出世しない自由」が広まりつつある中で、
あえて管理職を続ける理由を3つに分けて、リアルにお伝えします。

①:「自由がない」は思い込み。管理職こそ“意思決定の自由”がある

管理職=不自由、というイメージは根強くあります。
上からの指示で板挟みにされ、自由に動けない。ストレスばかり。そんな印象を持っている人も多いでしょう。

でも現役で管理職を続けている私から言わせれば、それは“半分だけ”正解です。
実は、管理職ほど「自由に動ける立場」はありません。

というのも、日々の業務やプロジェクトの方向性、人員配置、取引先との優先交渉権など──
細かな意思決定の連続が、管理職の仕事だからです。

プレイヤーの頃は、与えられたタスクを“どうやりきるか”が重要でした。
でも管理職になると、“何をやるべきかを決める”ことが主な仕事になります。

これ、めちゃくちゃ自由なんです。

もちろん、全てが自分の思い通りになるわけではありません。
会社の方針や上層部の承認は必要です。

でも、その中で「何を選ぶか」は、現場の管理職に任されている
これは現場感を理解していればこそ発揮できる力です。

たとえばこんな違いがある

役職裁量の範囲時間の使い方
一般社員与えられた仕事のみ拘束時間がほぼ決まっている
管理職業務の優先度、人員、予算交渉や会議設定も調整可

責任と引き換えに得られる“選択肢の自由”こそが、管理職の特権です。

②:やらされ仕事から脱却。“自分で意味づけできる”ポジション

プレイヤーとして働いていた頃、いつもこんなことを思っていました。

  • 「またこの仕事?…意味あるのか?」
  • 「何のためにこの資料作ってるんだろう?」
  • 「結局、上の方針に振り回されてるだけじゃん…」

これは多くの現場社員が抱える“やらされ感”です。
自分の意思で仕事をしていない感覚、ありますよね。

でも、管理職になるとその“やらされ感”が激減します。
なぜなら、自分で仕事の意味を設計する立場になるからです。

たとえば、上層部から「今期は売上を10%上げたい」と言われたとします。

プレイヤーなら「目標数字を達成しろ」としか言われない。
でも管理職なら、「どう達成するか?」を考える側です。

  • 新しい施策を打つ?
  • チーム内の役割分担を見直す?
  • KPIの見直しを提案する?

こうした「意味のあるタスク」に変換する力が、管理職の腕の見せどころ。

管理職は「仕事の意味」を翻訳する役割でもある

ただ仕事をこなすだけでは、部下のモチベーションは上がりません。

そこに「なぜやるのか」を伝えられる人間──それが管理職です。

そして不思議なもので、人に説明できるようになると、自分も納得して動けるようになります。
結果的に、管理職自身が“やらされ感”から脱却できるんです。

③:信頼は肩書きより“行動”で作られる。管理職こそ最大の資産になる

よく「管理職なんて報われない」と言われます。
でも実は、最も“信頼資産”を積めるのが管理職なんです。

プレイヤーとして成果を出すことももちろん価値がありますが、
「部下をまとめる」「チームで目標を達成する」経験は、どんな業種・職種でも再評価されます。

なぜ管理職経験が“資産”になるのか?

  • 組織マネジメントは「属人性」が薄く、再現性が高い
  • 採用・教育・育成の経験は、副業・独立時に重宝される
  • SNSやセミナー登壇など、個人の発信にも厚みが出る

転職市場でも、求人票にはよくこう書かれています。

「マネジメント経験をお持ちの方、歓迎」

つまり、企業にとって「人を動かせる人」は絶対に必要な存在。
そしてそれは一朝一夕では身につかないスキルです。

信頼される人の共通点とは?

  • 部下の力を引き出す
  • チームの成果を最優先する
  • 仕事への誠実さがある

このような行動の積み重ねが、結果的に“信頼資産”を生み出します。

そしてその信頼は、会社を離れた後も残ります。
副業、フリーランス、講師、顧問、どの道に進んでも使える財産になります。

出世を拒むのも自由。だけど“続ける選択”もまた自由

「管理職なんて割に合わない」
「出世なんて興味ない」
「プレイヤーのままが楽」

──その気持ちも、痛いほど分かります。
むしろ私も、一度は降りようかと本気で悩んだことがあるから。

でも、あえて続けてきたからこそ、今こうして語れることがあります。

  • “責任”という名の自由
  • “仕事の意味”を自分で定義する権利
  • “信頼”という人生の資産

出世しない自由がある時代だからこそ、
「続ける自由」も肯定されていいと思うんです。

最後に:続けるか悩んでいるあなたへ、ひとつの問いを。

もし今、あなたが管理職として悩んでいるなら、
これだけ自分に問いかけてみてください。

「今の自分にとって、管理職をやる意味はあるか?」

その答えが「YES」なら、今はまだ続けるときです。
この経験は、いつか確実に“資産”に変わります。

無理して続ける必要はありません。
でも、あなたが「意味がある」と思えるなら、それは誰にも否定できない“正しい選択”です。

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