皆さん、メモはとっていますか?
社会人になると、「メモをとりましょう!」と必ず言われたことでしょう。
メモをとっていないでミスすると、「ほら〜」みたいな
ドヤ顔をされた経験はあるのではないでしょうか。
メモをとることは重要です。
でも、おそらくほとんどの方は「記録」としての意味合いでの
メモの役割しか教えられていないと思います。
情報や事実を忘れないようにするために保存する役割ですね。
実はメモには様々な効能があり、鍛えられるスキルがたくさんあります。
それは、「記録」としての役割よりもはるかに大きなものです。
本記事では、この「メモによって得られる効能」について解説していきます。
最後まで読んでいただければ、きっとメモをとらずにはいられなくなっているでしょう。
いやむしろ、メモをとりたくてうずうずしてくるでしょう。
それではいきましょう。
メモの効能
その1:知的生産性の向上
「創造の機会損失」を減らすことができます。
人の脳の容量は決まっています。その限られた容量をどう活かすか。
人間にしかできないこと=アイデアを創出することに本来使うべきなのです。
でも、その容量をただただ事実や情報を記憶・記録することだけに使ってしまいがちです。
すると、それだけで容量がいっぱいになってしまい、肝心のアイデアを生み出すのに使うことができません。
「過去の事実を思い出す」という無駄な作業に思考の時間を割かないためにも
メモは有効なのです。
「事実→抽象化→転用」と言語化していくことで
アイデアを生み出すことができます。
新しいアイデアや付加価値を意識しながらメモを取っていきましょう。
その2:情報獲得の伝導率向上
こんな経験はありませんか?
講演会や研修などに参加して、「ふーん。なるほどね。」と思いながら聞いていて、終わったあとに「どんな話だった?」と聞かれても
「えーっと・・・」ってなって浅い回答しかできなかった。
人間は、ただただ耳で聞いて頭の中で処理するだけでは、すぐに忘れてしまう生き物です。
「目に見える形」にしてやることで、
耳だけでなく目でも認識することができます。
情報をキャッチする「アンテナの本数」が増え、情報を素通りしなくなります。
では、キャッチした情報をどれくらいメモを書けばいいのか?
最初のうちはどれが有用な情報かの判別がつかないと思うので、
文字起こしするくらいの気持ちで、すべての要素を網羅するように書いてみましょう。
その3:傾聴能力の向上
自分が話をしているときや誰かに教えているときに、
メモをとられていたら嬉しくなりませんか?
「メモをとるほど役に立っている」
「真剣に聞いてくれている」
こんな気持ちになりますよね。
そうすると、あなたも「もっと深い話をしてあげよう」となってきませんか?
これもメモの効果です。
「多くを吸収したい」という姿勢の可視化によって、
「熱意・想い」がストレートに相手に届き、相手のより深い話を聞き出すことができます。
その4:構造化能力の向上
話の骨組み・構造がわかるようになります。
注意して聞いてみるとわかりますが、
意外と話し手側は充分に構造化した上で話をしていません。
②その情報が入るべき「フォルダ」を明確にすると
③話し手の頭がクリアになり
④話が更に深まります。
これを繰り返していると、行われている議論の
全体像・目的・現在地を把握する力が養えます。
すると、議論が脱線していたり、噛み合っていないことにいち早く気づけるので
ファシリテーション(司会者)としてのスキルも向上します。
実践するコツは、話の「粒度」を常に認識しておくことです。
その5:言語化能力の向上
あいまいな感覚や概念を言葉にできるようになります。
【メモを取る=言葉にせねばならぬ】なので、「言語化の強制力」を一人で作り出せます。
「思考→言語→メモ」という過程で思考が深くなり、結果として説明能力も身につきます。
メモは、「思考と言語化のきっかけ」となるのです。
メモの魔力
いかがだったでしょうか?
メモを取ることで様々な効能があることがご理解いただけたでしょうか。
ただ「メモを取りなさい」と言われて、やらされで実施するよりも
本記事で紹介した5項目を意識しながら積み重ねることで、
はるかに大きな成長につながることでしょう。
本記事は36万部以上のベストセラーを記録した「メモの魔力」(前田裕二 著)をもとに私の解釈・見解を加えております。
・アイデアを生み出すための具体的なメモのとり方は?
・抽象化のコツは?
・夢をかなえるには?
このあたりが気になった方は、ぜひ実際に書籍を手にとって読んでみてください。
非常に勉強になります。
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今回は以上です。