こんにちは、しげぞうです。
今回は、こんな悩みを解決します。
本記事の内容
- 中学受験をやる意味
- 中学受験の算数で身につく3つの能力
- 算数のおすすめ勉強法
本記事の信頼性
- 中学受験で偏差値60の私立中高一貫校に合格
- 公文式、浜学園、家庭教師を経験
- 商社営業14年。管理職。
※偏差値60だと、上位15%くらいになるみたいです。
本記事では、関関同立系列校に合格した僕が、中学受験の算数で身につけた3つの能力について解説しています。
僕は小学校4年から本格的に塾に通い、受験戦争を全力で戦い、結果を残してきました。
社会人になり、その経験は間違いなく現在に活きていると断言できます。
僕の実体験をもとにしたリアルな声をお届けしますので、お子さんの中学受験を検討されている方の参考になれば幸いです。
それではいきましょう。
中学受験は意味ない? そんなことはありません。
世間一般では中学受験に否定的な意見がよく見られます。たしかに、小学校高学年の遊びたい盛りの時期に受験勉強に追われるのは、かなり残酷です。
でも、意味がないわけではありません。将来役立つ基礎学力は、間違いなく上がります。
とくに「算数」は、記憶力ではなく思考力を問われる問題が多いので、考える力が身につきます。
「わからない。だからできません。」という思考停止の状態になりにくくなります。
僕が出会った「この人すごい頭いいな」「頭の回転早いな」と感じた人はだいたい中学受験を経験していました。
僕自身もこのときに勉強した内容は今も記憶に残っていますし、仕事にも大いに役立っています。
なので、中学受験はやる意味があると断言できます。
中学受験の算数で身につけた3つの能力
それでは、中学受験で身につけた3つの能力について具体的に解説していきます。
- 基礎計算力
- 論理的思考力
- 逆算力
基礎計算力
中学受験の算数は、大きく分けて計算問題と文章問題に分かれます。
このうち文章問題は難解な問題が多いため、時間をかけてじっくり解いていくことになります。(受験する学校によって配分や傾向は異なります)
そこに時間を多く割くためにも、単純な計算問題は「できるだけ早く。かつ正確に」解くことが求められます。
暗算が当たり前
当たり前ですが、受験では電卓は使用できません。
かといって、毎回 筆算で解いていると時間がかかりすぎて話になりません。
なので、徹底的に暗算ができるように叩き込まれます。そのためのテクニックも教わります。
例えば、99×98なら皆さんどう計算しますか?
多くの方は筆算しようとしますよね。
- 99×100=9900
- 99×(100-98)=198
- 9900-198=9702
こう計算すれば、暗算でも計算できます。
こんなふうに、一見複雑そうな計算も単純化するやり方を叩き込まれるので、計算するスピードが異常に早くなります。
営業の仕事をしていると日々数字と向き合いますが、おおよその数値を試算するときなどはすべて暗算でできるので、いろんな人に驚かれます。
検算の習慣が身につく
先程お話したように、計算問題ではスピードと共に正確性が求められます。
中学受験において単純な計算問題は稼ぎどころなので、確実に点数を取らなければなりません。
また、文章問題であっても計算ミスを犯すと迷路にハマって抜け出せなくなるので、計算の正確性は必須となります。
なので、呼吸するように検算をすることを叩き込まれます。
検算といっても、同じ計算を2回するのではありません。
別の方法・角度から計算して確からしさを担保します。
先程の99×98を例に、検算してみましょう。
- 99×90=8910
- 99×8=792
- 8910+792=9702
こんな感じです。
先程は100から引く方法でやりましたが、検算では90に足す方法でやりました。こちらのほうが多少難しいですが、筆算まではしなくてもできますよね。
この正確性は、仕事でも存分に発揮されます。
仕事では数字=お金になる場合は多いので、間違いが許されません。数字に正確な人はそれだけで信用されるので、社会にでてもこの習慣は大いに役立ちます。
論理的思考力
2つ目の能力は論理的思考力です。
社会人になると、真っ先に求められますよね。これを小学生のうちから身につけることができます。
論理的思考力を、さらに3つのスキルに分解します。
- 読解力
- 思考力
- 図解力
それぞれ説明していきますが、例題があったほうがわかりやすいですね。
例題
最近お腹の辺りが気になり出してきた直美は、1周1800mのコースでウォーキングを始めました。 普段は、同じコースを逆周りにウォーキングをしている近所の田中さんと9分ごとにすれ違います。 ですが、今日は直美は気分を変えるためにいつもと逆周りに回ったら、45分おきに田中さんに追いぬかれました。 直美と田中さんの速さは、それぞれ分速何mでしょう。
※エデュサポさんのサイトから問題をお借りしました。解答はこちらをご覧ください。https://jukensansuu.com/tabibitozanouyou.html
読解力
先程の例題を一回読んだだけで、内容を完全に理解できた人は大人でも少ないのではないでしょうか?
2〜3回読んでようやく「そういうことか」とわかるかと思います。
中学受験の算数は文章が難解すぎるので、出題者の伝えたいことや意図を正確にすばやく読み解く能力が求められます。
繰り返し学習し、たくさんの問題をとき続けることで読解力を鍛えることができます。
社会人になるとテキストの嵐
社会人になると、メール・チャット・議事録・報告書・提案書などテキスト情報に容赦なくさらされます。
文章を正確に読み解いたり、相手の言いたいことを理解する力は、余計なコミュニケーションコストがかからないので大いに役立ちます。
思考力
ここでいう思考力とは、「自分が今持っている情報を駆使して、なんとか解決の糸口を見つける力」です。
中学受験の算数では、方程式を使わずに中学レベルの問題を解かなければなりません。
先程の問題でも、方程式を使えば比較的かんたんに解けますが、文章問題では計算過程も採点要素になるので方程式を使うことはできません。(和差算を使います)
限られた知識の中でどうやって解決するか。難解な問題を要素ごとに分解して単純化し、工夫して解く力が身につきます。
仕事においても知識が完璧である状態はありえない
仕事において知識が100%の状態はありえません。常に社会は変化し続けるので、日々 最新情報はアップデートされていきます。
正解がわからない不透明な中で自分なりに仮説を立て、結論を出して行動する「思考力」をもっていることは、社会に出てから大きな武器になります。
図解力
なんでも線や図で考える癖が身につきます。文章を絵に変換するのです。
先程の例題でも、文字で読むと理解するのに苦労しますが、絵にしてみると直感的にわかりやすくなります。
たとえば、こんな感じです。
断然わかりやすくなり、解きやすくなりますよね。
中学受験の算数ではたくさんの計算方法があります。
和差算、消去算、つるかめ算、過不足算、旅人算、通貨算、流水算、時計算、仕事算、植木算、相当算、方陣算など
これでもほんの一例ですが、これらのほとんどが図で考えます。
線分図や面積図、ときには補助線を引いたりして図で考える力が身につきます。
僕はこれらの計算方法については、ほぼ【ドラえもんの学習シリーズ】で学びました。
慣れ親しんだドラえもんの漫画で勉強できるので、お子さんもきっと抵抗なく始められますよ。
誰かに説明するときに図解力は役立つ
仕事において、誰かに説明したりプレゼンしたりする場面はたくさんあります。そんなときに文字や言葉だけで説明してもなかなか伝わりません。
コミュニケーションは、伝わらなければ意味がありません。
絵や図があれば、直感的に相手に伝わります。多くのプレゼン資料や広告に図解が使われているのはそのためです。
絵や図にしてわかりやすく伝える能力は重宝されるので、身につけておいて損はないですよ。
逆算力
最後、3つ目の能力は逆算力です。
小学校のテストでは100点をとるとほめられたと思います。
でも中学受験では100点は必要ありません。徹底して合格点をとることを叩き込まれます。
トップであろうが滑り込みであろうが、合格の価値は変わらないからです。
なので、全て「合格」というゴールから逆算することを教え込まれます。
一瞬考えてわからない問題があったら、迷わず飛ばしていきます。時間をかけずにどんどん捨てていきます。
そこに時間をかけて、点数が取れるはずだった問題を解く時間がなくなってしまうのを防ぐためです。
例えば国語の長文問題の場合だと、いきなり文章を読みません。まず先に問題から読みます。
問題を確認し、注意すべきポイントを把握した上で本文を読み始めることで、集中して文章を読み解きます、
いきなり本文を読むと、文章(最後まで読む)→問題→文章 とよみ返すことになります。
先に問題を確認しておけば、問題→文章だけで済むので、時短にもなります。
こんなふうに、どうしたら最短で成果にたどりつけるかという逆算力が身につきます。
仕事の基本は、成果を出すために何をするか
会社は学校ではありませんので、成果が求められます。
成果にこだわり、成果から逆算して何をしなければならないか。成果を出すまでのロードマップを描き、それを愚直に実行する。
これができる人材は大人でも意外と少ないので、貴重な人材になれますよ。
中学受験はやる意味はある!でも覚悟は必要
いかがだったでしょうか?
今回は、中学受験の算数で身につけた3つの能力について解説してきました。
中学受験をやり遂げた経験は、確実にその後の人生に活きます。
ただ正直、かなり過酷ですお子さんも大変ですが、親も大変です。
子供のスケジュール管理・体調管理・モチベーション管理・送迎など、親がやらなければならないことがたくさんあります。
なので、お子さんに中学受験をさせるなら、親も覚悟をもってやってください。
中学受験しなくても、算数だけはやっておいたほうがいい
「中学受験は大変そうだし、やめとこうかな」と感じても、算数だけはやっておいたほうがいいですよ。
これまで説明したとおり、算数で得られる能力はたくさんあります。算数は少しでもわからなくなると行き詰まって授業から置いていかれ、結果として算数が嫌いになってしまいます。
そうなるとその後の人生で大損することになるので、算数だけは小学生のうちからやっておくことをおすすめします。
もし僕がいまからやるなら、オンライン家庭教師ですね。
算数はわからないところをすぐに解決しないと置いていかれるので、個別指導のほうが合っています。
塾よりも価格が安く、特定の教科に特化して学べるのでコスパがいいです。
塾なら年間約60万円ほどかかりますが、家庭教師なら月々15,000円ほどです。
オンラインなら家庭教師へのお茶出しや交通費など余計な手間やコストがかからないのでいいですよね。
ただ、家庭教師を選ぶなら、学生アルバイトではなく必ずプロ講師を選びましょう。
キャリアのあるプロ講師のほうが教え方やモチベーション管理も上手ですし、なによりプロ意識が違います。
【オンライン家庭教師のマナリンク】なら、プロ講師だけなので安心です。しかも好きなプロ講師を指名して、無料体験授業をうけることができます。
塾とは違っていつでも辞められるので、始めるのにリスクがありません。
まずはお子さんが勉強に取り組めるかどうかのテストとしてもいいと思いますよ。
世の中が貨幣経済で回っている以上、算数は絶対必要になってきます。
ですので、繰り返しになりますが、算数だけでも中学受験並の勉強をしておいたほうがいいですよ。
今回の記事は以上です。